時系列情報。

2018.4 ●

RW

「超結果重視型システム」スタート。当面の活動方針をブログでお知らせ

2018.5 ●

遊木

漫画「RED DESERTER」(2016年制作)がアルファポリス漫画大賞最終選考に残り、編集部から短期連載の打診。

2018.8 ●

米原

COMITIA125出張編集部に漫画「トモダチ宇宙人と笑わない少女」等を持ち込み、デザート(講談社)の編集から名刺をもらう。

2018.11 ●

遊木

COMITIA126出張編集部に漫画「クラウン」等を持ち込み、ヤングアニマル(白泉社)、ヤングジャンプ(集英社)の編集から名刺をもらう。ヤングジャンプの編集に担当してもらうことに。

米原

COMITIA126出張編集部に漫画「トモダチ宇宙人と笑わない少女」等を持ち込み、少年エースヤングエース(KADOKAWA)、コミックDAYS(講談社)の編集から名刺をもらう。

2018.12 ●

米原

モーニングの編集と講談社で打ち合わせ(DAYS NEOでのつながりから)。

2019.5 ●

霧島

COMITIA128出張編集部に漫画「すす竹のかぐや姫」を持ち込み、LINEマンガマンガMee(集英社)の編集から名刺をもらう。マンガMeeの編集に担当してもらうことに。

2019.8 ●

遊木

漫画「クラウン」(読み切り版)がYJシンマン賞#72の期待賞+初投稿賞受賞。

2019.11 ●

霧島

マンガMeeの編集に再度連絡。ターゲットをマンガMeeに。

2020.3 ●

米原

ヤングジャンプの編集(遊木経由で紹介)と新宿で打ち合わせ。担当してもらうことに。

2020.4 ●

霧島

漫画「恋を食む」が第18回マンガMee新人賞の奨励賞受賞。

2020.6 ●

遊木

漫画「Good-bye wolf」がYJシンマン賞#82の佳作受賞。【デビュー相当】

2020.9 ●

霧島

漫画「私のオーダーメイド」が第1回マンガMee翌日デビュー漫画賞の準グランプリ受賞。【デビュー作】

2021.2 ●

霧島

漫画「先生、ずっと夜がいい。」がチャレンジMee 2021年2月期のグランプリ受賞。【連載確約】

2021.6 ●

霧島

マンガMeeで「先生、ずっと夜がいい。」の週刊連載開始【初連載】

RW

サイトに「超結果重視型システム」のページ公開。「超結果重視型システム」適用期間終了。

期間中制作作品。

「超結果重視型システム」期間中に制作した漫画作品を紹介していきます。
対象は、期間中に完成した作品。制作期間、受賞など各種情報の他、制作者による振り返りコメントもまとめています。

遊木秋勇
●クラウン(連載版)

ネームは以前からあったもの。2018年より本格的に制作。
2018年8月に第1話、10月に第2話、12月に第3話をpixivにて公開。隔月更新を目指して制作を進めた。
ヤングジャンプ編集に担当をお願いしたことを受け、2020年12月に連載版制作休止。

COMITIA126(2018年11月)の出張編集部で、本作の第1話、第2話の完成版、および第3話の線画版などを持ち込む。
ヤングアニマル(白泉社)、ヤングジャンプ(集英社)編集から名刺を貰う。ヤングジャンプの編集に担当してもらうことに。

賞に出す予定で制作していたわけではないので、「納得するもの>できるだけ早く」という気持ちで取り組んでいた。
本作の制作にあたっては、7話更新(つまり約1年間連載)するまでに、作品ごと拾ってくれる(連載できる可能性を示してくれる)出版社を見つけるという狙いがあった。

当初の予定より早い段階で反応があったのは良かった。自分が拘って作りこんだ点も評価され、かけた時間の分の成果は得られたと思う。「自己紹介作品」としても扱いやすいものとなった。
制作期間に関しては、1話をかなり延長した点は反省が必要。連載に耐えうるハイ・ファンタジーの設定づくり、画面づくりを甘く見ていた。今後、ファンタジーを制作する際は参考にしたい。その後の隔月更新は達成できたので良かった。

●クラウン(読み切り版)

連載版を大幅に改変しつつ読み切り版に再構成。2019年6月まで制作。
YJシンマン賞#72(2019年8月発表)の期待賞+初投稿賞。なお、賞は取ったがデビューではない。非公開。

何らかの賞を取り、商業デビューにつなげ、具体的実績を作ることを狙いとして制作した。

最大限自由につくらせてもらった。ゆえに粗削りの部分もあり、結果が期待賞に留まった(デビューに一歩及ばず)と感じる。
ただ、ある程度好き勝手制作しても期待賞までは取れると分かった点は良かった。拘った作画面も、その月に出された作品の中では一番評価が高かったようなので、今後も妥協せずに描きこんでいきたい。

●Good-bye wolf

2019年8月~2020年4月制作。
YJシンマン賞#82(2020年6月15日)の佳作受賞(デビュー確約)。いつかどこかに掲載予定。

本作制作においては、商業デビューすること、具体的実績を作ることを狙いとしていた。また、ニッチな題材をエンタメにするという狙いもあった。

読み切り版「クラウン」より、とても丁寧に見てもらった。この制作で「商業の視点」「商業作品において気にする点」についてかなり情報を得られたと思う。
自分の長所(構成力、演出力)と短所(没入できるキャラ作り)が明確になった有意義な制作だった。
キャラクター作りに関しては、作品の方向性を大きく変えたときに主人公の描き方も当初つくりたかったものから転換させて、話をまとめることをより重視した。キャラの描き方についての指摘は妥当と感じる。“話をまとめきる”と“描きたいキャラ”の共存が今後の課題。
自身で掲げていた「ニッチな題材をエンタメにする」という課題についても、そこそこ手ごたえを感じた。ニッチな題材とキャッチーな題材の違い(ニッチがニッチである所以など)が、感覚的にだが少し掴めたような気もする。

●アンデッド・ラブ

2020年4~6月制作。
YJジャンプ40周年記念賞総額最大1億円40漫画賞ゾンビ漫画賞佳作(2020年11月発表)。月例賞(シンマン賞)の期待賞相当。

過去最高スピードで企画から完成までをやり遂げた。途中軽いスランプになっていたので、最後は週刊連載なみの制作スピードだったと思う。やって出来ないことはなかったが、健康には良くない。
「納得する仕上げ」までを含めると、若干予定期間を過ぎたのでそこは反省が必要。

本作制作においては、とにかく短期間で完成させ提出し、何かしら賞を取れれば良いというスタンスで臨んだ。また、与えられたテーマから制作することを意識し制作した。

なかなかの修羅場を体験した。一作をじっくり作るのではなく、とにかくテンポよく、一種の力押しで作品をつくる経験は大切だと感じた。特に、連載作家はどんどん〆切が来るわけなので、“いざとなったら力押し”が出来る作家は強いと思う。
この作品はサークルメンバーを今まで一番うまく活用できていたと感じる。良い意見・アイデアを貰う⇒自分でブラッシュアップ⇒担当へ……の繰り返しがテンポよく出来ていた。
途中で陥ったスランプはよくわからないが、「描けないものはそのとき描かない」という天啓を得たので、まぁ必要な経験だったのだろう。今後の参考にする。
今作の一番の収穫は、企画段階でオチが思いついていなくても、案外どうにかなるということ。

霧島凜
●すす竹のかぐや姫

2018年、1年丸々使ってプロット、ネーム。
2019年3月、ASUKA漫画新人賞(KADOKAWA)投稿。選外(最終候補作)。pixivにて公開中

COMITIA128(2019年5月)の出張編集部に持ち込み。LINEマンガマンガMee(集英社)の編集から名刺を貰う。マンガMeeの編集に担当してもらうことに。

とにかくネーム完成までにめちゃくちゃ時間がかかった。根本に「ネームをしっかり作る」というのがあったので、時間がかかるのは必然だがかかりすぎている点は大いに反省。ネームより前の段階、プロットがカチッとしていればもう少しスムーズに進められるのではないかという結論に至る。
作画自体はアシスタント経験が大いに役立った印象。特に背景に関して、今まで意識できていなかった部分を意識することできた(まだ足りない部分は多いが)。

●月が出るまで待って

2019年5~9月制作。
9月末のASUKA漫画新人賞に投稿。選外。pixivにて公開中

前回の反省「そもそもプロットがうまくいっていないのでネームに時間がかかる」を考慮し、プロットからサークルメンバーに確認してもらうことに。
キャラクターよりストーリーの辻褄合わせを優先してしまいキャラクターの良さを見失うという悪癖がでつつも、以前の半分の時間で完成(前回が長すぎた)。実質半年近くかかっている。
私の好きな要素を詰め込んだが、やはり短編向きではなかったなと反省。明らかにキャラクターへの愛に偏りが見えたのも今思えばあまりよくなかったと思う。

●恋を食む

2019年末に企画を練りはじめ、翌年3月完成。
2020年3月末、マンガMee新人賞投稿。奨励賞(2020年4月発表)。デビューではない。

企画、プロットから担当編集に確認してもらい制作するスタイルだったが、プロットからネームにする段階で二転三転してしまうという悪癖から相変わらずネームに時間がかかった。しかし、従来に比べるとそれでも短縮化された。やはり、プロットで何を描くのかを明確にすることはネーム作成の時間短縮になること、修正で迷わないことなどを実感できた。作画の野暮ったさを改善する余力はなかったが、原稿制作自体は予定通り進められた。
少女マンガのトーン処理など今まであまり使用しなかった効果などが新鮮だった。新しくアシスタントに入った少女マンガ系の先生の処理なども参考にできた。

●私のオーダーメイド

2020年4~8月制作。
8月の第1回マンガMee翌日デビュー漫画賞投稿。準グランプリ受賞(2020年9月発表)。本作がデビュー作となる。

デビューを目指して読み切りを制作することに。当初は従来通り新人賞を目指しての制作だったが、8月末にマンガMeetsというマンガ投稿サイトの運営開始に併せて新設される「翌日デビュー漫画賞」というのが一番デビューに向けて手っ取り早いということでそちらに向けて制作。

働く女性(より自分に近い女性)をテーマに制作を開始した。ショタの良さを推して担当編集を説得しつつ、自分の好きなものを描くことに重きを置いた。
最初の5ページが難関で、SF要素もあったので出だしの修正含めネーム直しを重ねた。
形をとるために前作より3Dを多用した。アシスタント先で学んだフィルター処理なども役立った。

先生、ずっと夜がいい。
(チャレンジMee投稿版)

2020年9~翌年1月制作。
2021年1月、チャレンジMee 2021年2月期に投稿(1話完成原稿、2、3話ネームの形式)。グランプリ受賞(2021年2月発表)。マンガMeeで11話の連載権獲得。
以後、連載準備。2021年6月2日、連載開始

年明けに新設される連載作家育成を目的とした短期連載コンペ用に制作開始したもの。前段階では読み切りとして別作品の制作を考えていたが、企画の時点で読み切り向けではなかったためボツにしたネタをサルベージした。
社会人女性と年下男子を描きたかったので、色々要素を追加し最終的に「先生、ずっと夜がいい。」にタイトル決定。
初の連載用のネタということで、ネームに入る前にとにかくキャラの掘り下げに注力した(まだ足りていない感はある)。今までで一番商業というか、読者がどう感じるか、どう感じてほしいかを意識しながら制作している。

米原のぞみ
●トモダチ宇宙人と
笑わない少女

2018年6~9月制作。
ネームの状態だったが、他作品とともにCOMITIA125(2018年8月)の出張編集部に持ち込み、デザート(講談社)の編集から名刺をもらう。
9月、DAYS NEO(講談社)で担当希望あり(モーニング)。12月に講談社で打ち合わせ。
COMITIA126(2018年11月)の出張編集部に持ち込み、少年エースヤングエース(KADOKAWA)、コミックDAYS(講談社)の編集から名刺をもらう。

2020年4~6月、ヤングジャンプ担当に意見をもらい、YJ40周年記念賞金総額最大1億円40漫画賞向けに修正。
修正版がYJ40周年記念賞金総額最大1億円40漫画賞の宇宙漫画賞佳作受賞。月例賞(シンマン賞)の期待賞相当。デビューではない。

2018年夏に出張編集部に持ち込むことを目指し制作を進めた。別作品制作の合間で出した次回作用のネタだったが、上手いことネタと作風が合致した。ネームの時点で「ヤング系に持ち込みすれば反応を貰えるのでは?」ということで優先度を上げて制作することに。
当時制作していた別作品の話が概ね決まり、後は演出やコマ割りの修正とペン入れ作業、となった段階で、ミーティング中にぽろりと「昔から考えているネタで『ナカヨシ星人』というのがある」とこぼしたのがきっかけ。
最初は当時制作していた別作品がダメだった時に次回作のネタとして出しただけでそこまで本気じゃなかった。しかし、ネームを描いているうちに運良く自分の強みとそれぞれの要素が上手く合致してくれたのが僥倖だった。この「自分の強み」と「要素」を組み合わせて「自分の作風を活かした面白い作品作り」の感覚を意図的に掴めるように意識して制作に取り組んで行きたい。

商業らしい「わかりやすさ」と「背景の書き込み」を考慮し修正したら果たして賞をとれるのか?という事で加筆修正verを応募することに。
個人的にも気に入っていた作品である「トモダチ宇宙人と笑わない少女」で賞を取れたことは大変嬉しい。
修正版で追加したページも、商業を意識した作品へと一歩踏み込めた作品になったという手応えを感じた。最初は無粋かな?と思ったけど、テーマその物をセリフに持って来たのも何度が見直しているうちに「これは商業では絶対この視点は必要だったな」と思えたし、自分でも納得している。

金魚乙女のアクアリウム

2018年12~翌年3月制作。少年エースヤングエース(KADOKAWA)担当に見てもらいながら制作。
2019年3月、角川漫画新人大賞投稿。受賞ならず。pixivにて公開中

KADOKAWA系列で「流行」「王道」「キャッチーな要素」等の要素を意識して取り入れるようにした。商業での制作スピードを意識し、ネタ出し、ネーム、完成までスピーディーに行えるように意識して制作。この作品くらいのクオリティは3ヶ月で制作できることは分かった。

キャリコのデザインはお気に入り。最初は「ラブコメ」を描くつもりでスタートしたが、設定や物語の辻褄を合わせることに気を取られ、肝心の軸である「コメディ」要素が弱くなってしまった。辻褄は合ったし私好みな作風にはなったが、商業向けや当初の目標からはズレてしまったのは反省しなければならない。
この頃はまだ「読者を意識する」ことが足りていなかったように思える。

●命短し魂とれ乙女

ヤングジャンプ担当に意見をもらいつつ、2020年4~6月制作。
YJ40周年記念賞金総額最大1億円40漫画賞百合漫画賞投稿。最終候補作品。pixivにて公開中

締め切りに間に合いそうなショート漫画にする!と決めて制作開始したが、本来提出するはずの締め切りが2ヶ月延びた。最初締め切りまであまり時間がなかったということで興味がある百合部門でキャッチーな要素をプラスしたショート漫画が描けないか?ということで制作。

3月のミーティングで行われた「どのジャンルに挑戦するか」の話し合いから、遊木案の「百合にヤクザの要素を追加」する案を採用。
読み返して思ったのが、百合作品ならもっとキラキラふわふわかわいい等の少女漫画的な演出、または青年誌っぽくヤクザや殺し合いの話なのでオーバーな作画や書き込みがあっても良かったのでは?と思いました。
作風は気に入っていますが、短編以上にショート漫画なら「画面だけでもなんかすごい、なんか面白いかも」と思わせる吸引力というか魅力というか、もっとエンタメ的を意識した「見せ場」が欲しかったかなぁと改めて思いました。

乱歩酔歩