#006 モザイクコンパスの帰結④ - Lead to the Dark -
「ちょっと出掛けてくるよ」
腕時計を確認する。時刻は間もなく21時。平日の夜の9時である。
ユウトは黙って靴を履き、玄関を出ていった。
ユウトは注意深く確認しながら、細く繋がる情報の糸を辿り、迷いを見せず進んでいく。
【カクヨム版】 【小説家になろう版】 #006更新しました!(2017.09.30)
「ちょっと出掛けてくるよ」
腕時計を確認する。時刻は間もなく21時。平日の夜の9時である。
ユウトは黙って靴を履き、玄関を出ていった。
ユウトは注意深く確認しながら、細く繋がる情報の糸を辿り、迷いを見せず進んでいく。
【カクヨム版】 【小説家になろう版】 #006更新しました!(2017.09.30)
――――不思議なことも、あるものだ………。
噂を辿る者たち、噂を使う者たち。
「言ってごらん。君は誰に会いたいんだ?」
メモギ区唯一の高校、カノハ高校を舞台に調査は続く。
でも――――だとすれば、〈トキメの易者〉って、いったい………。
通りの向かい側に並ぶ背の低い建物越しに、堅牢な石造りの壁面が見えた。
メモギ図書館だ。
調査のため、ユウトとアサミは、メモギ区の東側に赴く。
普通の住宅街が続く西側とは明らかに違う雰囲気、紛れる何かの気配。
〈モザイクコンパスの帰結〉続編!
物語は静かに進んでいく――。
「そう言えば、三年で妙な噂が流れているらしいよ」
「ふうん」
「進路に思い悩んでいる人に、救いの手を差し伸べてくれるとか何とか」
「助けてくれるならいいじゃないか」
〈モザイクコンパスの帰結〉スタート!
その帰結に、何があるのか?
立ち込める黒い雲がすべてを暗示していた……。
そして、満を持して登場する我らがボス!
ダイナミックなアクションシーンから目の離せない第二話。
暴風雨の中、己の存在をかけてミッションは敢行される!!
ある者の策略により、ユウトたちは彼の地に集められた。
最後に現れた首謀者は、戸惑う者たちに告げる、「それは違うわ。なぜなら……」。
そんなこんなの第一話、要約すれば――水族館に行きました。
なのつ
七津ユウト
わりと普通の高校生。
不本意ながらエレナにパシリとして使われる日々。
どんな状況でもそれなりにうまく立ち回ることができる器用なヤツ。
と ば
斗葉エレナ
自由で破天荒な女性。黙っていれば美人(たぶん)。
気分で動くことが多いので、何を考えているのかよく分からないことも。
ネタ乱打属性。趣味はユウトをいじること。
ひ だ
比田ケイゴ
ユウトの同級生でアサミの弟。交友関係は広くないが、義理人情を大事にする結構イイヤツ。
でも、学校とかでは見た目で損をすることも。時々、若干の残念属性と弟属性が発動。
比田アサミ
ケイゴの姉でイツキの同級生。ノリが良く、飾りっ気のない性格で誰とでもすぐに打ち解けられる。
勉強は苦手だが、運動は得意。姉弟の仲はかなり良い。
みねや
峰矢イツキ
アサミの同級生でユナの保護者。安いアパート暮らしで慢性的な金欠。
低血圧属性でリアクションが薄くマイペース。動物や子供に懐かれやすい。
ちょうの
丁野メイ
家族経営の中華料理店「陽耀軒」の名物出前娘。頭のお団子がトレードマーク。
キャラの切り替えが素早い。商売上手で、金に関して抜け目はない。実は文武両道の万能タイプ。
ユナ
推定10歳の少女でイツキの同居人。とりあえずイツキに懐いている。
無駄に賢く、毒舌で態度がでかい。周囲を振り回す能力に定評あり。